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2010年度予算特別委員会県土整備部 新町みちよ
2010年3月10日

東播磨南北道路 八幡南インター以北の事業の見直しを

■新町みちよ■ 東播磨南北道路についてお尋ねする。
 東播磨南北道路は国道2号バイパスから国道175号までを結ぶ地域高規格道路で、このうち第1期工事として八幡南インターチェンジまでの間、およそ6メートルを660億円かけて建設中である。ここ数年は加古川医療センターの開院もあり、集中的に投資が行われてきた。この事業は八幡南インターチェンジ以北、およそ7.3メートルであるが、全体の計画で八幡北ランプ以北は都市計画決定もこれからである。これからの計画の事業費については検討中ということであるが、県のこれまでの姿勢から考えると、この区間も自動車専用道路として整備することが予想される。
 これまで6メートルで600億円以上かかったわけである。加古川バイパスでの立体交差事業の費用がその多くを占めておるので、その分差し引いても事業費は今後さらに300億円から400億円概算でかかる事業だというふうに思うが、幾ら予定をされているのか。

■道路計画課長(田中 稔)■ 八幡南インターチェンジから八幡北ランプ間2.5メートル区間については、今現在事業しておる区間に引き続き、第2期事業として事業化する予定である。事業実施に当たっては、暫定2車線整備を行う予定であるが、現時点ではその事業費は算定していない。

■新町みちよ■ 八幡北、それから175号までもお聞きをしたのだが、まだ算定してないということであるが、地域高規格道路のままだとあと7キロメートルほどあるが、数百億円かかるというふうに予想される。現在は暫定2車線で将来は予算がつけば八幡北より南は両側を継ぎ足して4車線という計画もある。これからどれだけの予算が全体ではかかるのか。莫大な費用がかかると思う。しかし、お金がかかるけれども、なかなか使いにくい道路ではないかというふうに思う。1期工事の5.2キロメートル間で加古川中央ジャンクションからランプが乗りおり、2ヵ所が1セットになるので、2ヵ所続けてある。間もなく八幡南インターチェンジがある。4車線化は先の話であるが、現行は暫定の2車線。だから、速度は60キロメートルである。追い越し車線がないので、例えば落下物とか事故など起こったら、それに対する緊急対応は大変困難だと思う。交通量はかなり多くて、日量は3万台程度を考えておられるようだが、多いと、加古川バイパス出口で今度は渋滞を起こすのではないかというふうに思う。「南北道路の建設によって、周辺道路の渋滞は本当に解消されるのか」こういった意見がたくさんあって、地元の人に本当に歓迎される道路なのか、大いに疑問である。
 昨年総選挙で民主党は暫定税率は廃止をして2.5兆円を減税と公約していたが、結局税率を維持することになった。そこで問題となってくるのが道路中期計画である。10年間で59兆円の道路計画であるが、その中には7,000キロメートルの地域高規格道路が準高速道路として位置づけられている。もともと地域高規格道路は、高速道路並みにつくることができ、補助率も55%と一般道路に比べて高く設定をされているために、地域から要望が殺到した。暫定税率維持の理由となる道路中期計画のかさ上げに使われたとも言える道路である。採択も簡略化された。2008年の3月2日の朝日新聞では、「甘い計画」というふうにも指摘をされている。
 私たちはこれまでも繰り返して高規格自動車専用道路ではなく、地道を走る一般道路にすれば多額の費用は要らないのではないかと指摘をしてきた。国も地域高規格道路について要件を見直している。
 東播磨南北道路が都市計画決定をした後、2003年、国は地域独自の道路整備が可能となるローカルルールの導入や公共事業の実施に当たって、さらなるコスト縮減等が求められているとして、「地域高規格道路の構造要件の見直しについて」というのを出しているが、その見直しの内容を簡潔にお答えいただきたい。

■道路計画課長(田中 稔)■ 委員ご質問の15年に出された地域高規格道路の構造要件の見直しの主な改正の点であるが、一つは、設計速度及びサービス速度の見直しが行われている。従前は、80キロメートル以上のサービス速度を確保するということを基本としていたが、この改正により、おおむね60以上を確保するというふうに改められている。二つ目は、車線数である。従前は4車線以上となっていたが、改正によって2車線以上とするということになっている。
 その他の要件として、交差方法の取り扱いが改正されている。従前は基本的にはすべて立体交差とするということになっていたが、改正においては、サービス速度が60キロメートル以上確保できるかどうかについていろいろと検証した上で、それが可能な場合には平面交差とすることができると、これが主な改正点である。

■新町みちよ■ ご説明があった見直しの点で、現道の利用も可能とするというふうにされている。この国の見直しに基づいて、全国では地域高規格道路の見直しをされておられる。例えば、長野県の松本糸魚川連絡道路について、知事が現道活用でルート変更の意思を表明して、県のルート案をつくって、比較案も含めて住民に公開をして意見を募って、検討や調査を進め、最終的なルート案を決めていくというふうにされている。従来の手法だけで検討中と、そして、ルート案も示さずにいる兵庫県とは対照的だと考えるが、実は、兵庫県も以前の委託調査でも試算をされている。2004年の交通量推計業務委託報告書の中では、ケース6として、第3ランプ、つまり八幡北ランプ以降、以北、現道利用のケースも計算をされている。一般道の拡幅などで対応ができないか、試算をしている。自動車専用道路にするよりも、事業費を大幅に縮減できるのではないかと思う。今後の事業について、現道を活用するなど、手法を見直しをすること。また、住民に意見を聞く機会を作る。道路づくりも住民参加で行うことを求めるが、いかがか。

■道路計画課長(田中 稔)■ 現道を活用した道路整備ということについて、まずお答えする。
 この平成17年度に行われた道路交通センサスによると、この東播磨南北道路の一番北の終点に当たる小野市以北及びそれより北側の国道175号沿線地域、これらの地域と加古川市から姫路市に至る南部地域の間には、1日に約1万台の交通流動がある。これらの通過交通が東播磨南北道路沿線である東播磨地域の平面道路に流入している。このため、現在多くの交差点で渋滞が生じている。
 また、そういった通過交通と沿道の生活交通の錯綜により、交通事故率も県下平均に比べて高い状況にある。
 これらの課題を解消するために既存道路の改良整備や歩道設置と併せ、本道路を自動車専用道路として整備して、通過交通を効率的に処理することにより、地域交通の円滑化と安全性への向上を図ることが必要であると考えている。
 また、東播磨地域と北播磨地域の所要時間を短縮して、両地域の交流・連携の促進や3次救急医療機関である県立加古川医療センターへのアクセス性強化を図る観点からも、高速性を備えた自動車専用道路としての整備が望ましいと考えている。
 なお、一般道路として現道拡幅等を行う場合には、通過交通が流入する状況は変わらず、渋滞交差点の解消は困難と考えている。また、主要交差点を立体交差とする場合には副道、いわゆる沿道利用のために副道が必要となり、広幅員となる。そのため、多くの物件の移転が必要となり、地域の生活環境に大きな影響を及ぼすとともに事業費の増大が懸念されるため、一般道形式が安価とは一概には言えないと考えている。
 事業実施に際しては、橋梁構造等の見直し、あるいは暫定2車線整備により、コスト縮減や事業効果の早期発現に努めながら、完成に向けて着実に取り組んでいきたいと考えている。
 それと住民参加であるが、これについては、現在、八幡北ランプ以北について都市計画手続に向けた取り組みを進めている。現在は、ルート構造や国道175号との接続方法など、技術的な検討を行っている。今後、関係市等と協議を進めていくこととしており、その後、住民と協議、話し合いをさせていただきたいと思っている。

■新町みちよ■ ご説明いただいたが、しかし、根本から検討する、住民参加ということでは、県の姿勢が変わらずに、これを住民の方に説明するということはされると思うが、なかなか住民参加というふうにはなっていないというふうに思う。東播磨南北道路の建設が選択と集中ということで自動車専用道路として行われると。その陰で、本来行うべき県道の整備は本当に大丈夫かということで心配をしている。
 同じ加古川土木事務所内でも、八幡別府線であるが、余りにも狭いところが多いと。加古川市内でも最も危険な県道というふうにされており、特に神野東から神野北にかけて、大型車同士では対面通行もできない箇所もあり、歩道も未整備で、加古川警察署内でも県道で交通事故ワースト1位というふうになっている。加古川市としても、自転車・歩行者の安全対策が急務と考えているとし、現に早期事業化の要望をずっと行っているというところであるが、神野東から神野北は、県の社会資本整備計画にも上がっていない。高規格道路を優先した結果、生活道路の整備がおろそかになってはならないと考える。県民の安全を第一に考える道路づくりをすべきだと主張して質問を終わる。

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