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2008年(平成20年)度決算特別委員会病院局 ねりき恵子
2009年10月22日

県立塚口病院と尼崎病院の「統合・再編」問題、住民合意、医療水準の維持について

■ねりき恵子■ 私は、県立塚口病院、尼崎病院の統合再編問題についてお伺いする。同様の質問があったところであるが、重複するところもあるかと思うが、よろしくお願いしたいと思う。
 10月20日に、検討委員会から新病院建設案が知事に報告された。この報告を受けて、今後、県や病院局が建設計画を決めていくことになると思うが、私た ちは新行革プランの二次案のときにも、統合再編案が突然発表されて、住民などからも強い反対の意見も出され、白紙撤回を求めてきたところである。検討委員 会の報告も、まとめとしては新病院案になったが、報告書には少数意見として、地域医療確保の観点から、両病院の存続を求める意見があったと書かれている。 両病院の存続を支持した委員は何人いたか。

■病院局次長兼企画課長(岡本周治)■ 何人ということになると、ちょっと申し上げにくい点があるので、委員の中の少数であったと、このように理解をいただければと思う。ごく少数であったと思って結構である。

■ねりき恵子■ ごく少数ということであるが、議事録などを読ませていただくと、委員14名中2人の方は、ずっと最後まで主張されていたのではな いかと思われる。名前が書いてないので、ずっと読むとそういうふうに思われるので、やはり少数といえども、2人の方が最後までこの意見を主張されて、報告 書にもその意見が載ったということは、非常にこういう意見がまだまだ地元でも根強いというふうに思う。
 そのような状況を踏まえると、今言ったように、最終的に県がこの計画を決定する前に、地域住民や病院関係者、患者、関係する市や広範な県民に説明を行っ て、十分に時間をかけて意見を聞くべきだと思う。先ほどもご答弁あったが、ずっと私たちもこの点を主張しているので、改めてお伺いする。

■病院局次長兼企画課長(岡本周治)■ 今後、統合再編計画を進めるに当たっては、県民の皆様方や地元尼崎市のご理解とご協力を賜りながら進めていくということが重要だと、このように認識をしている。
 このため、統合再編を行うことの必要性も含めて、広く県民の理解を求める努力を重ねるとともに、地元尼崎市とも情報の共有であるとか、意思疎通を十分に図りながら、相互に協調して計画の実現を図っていきたいと考えている。

■ねりき恵子■ ぜひ十分な時間をかけていただきたいというふうに思う。委員会の発言の中でも、やはり県が最終判断を下すまでに意見聴取や説明、議論の場を持ってほしいという意見も出ているので、ぜひその点、意見を酌み取っていただきたいということを求めておく。
 次に、地域医療再生支援基金の点についてお伺いする。統合案の財源として期待をしていた地域医療再生支援基金の100億円が補正予算の凍結・修正で、 25億円に削減される見通しである。知事は、記者会見で、25億円になって計画変更をするかどうかを含めて考えなければならないという発言もされている。
 財源だけでなく、医療の内容についても、大きな影響を与えるこの地域医療再生基金、これを国が示している指針を読むと、公立病院改革ガイドラインに基づ く再編・ネットワーク化に沿ったものであることが条件とされているところである。公立病院改革ガイドラインは、これまでも指摘してきたように、医療費抑制 路線に基づいて、公立病院の統合再編を進めて、医療にかけるお金を削減することを目的としたものである。そのための優遇策として、今回の地域医療再生基金 があると思っている。この基金を財源とした計画になると、効率化や集約化と称して、さらなるコストカットや病床数の削減の計画をつくれというような、地域 医療にとって悪影響を与えるようなことも実行を迫られるのではないかと考えるが、どのようにお考えか。

■病院局次長兼企画課長(岡本周治)■ 私ども、先日いただいた統合再編検討委員会の報告書において、尼崎病院と塚口病院との統合再編に当たっての留意事 項として、医療ニーズを踏まえた適正な病床規模とするように求められており、このことについては、今後、整備計画を策定するに当たって、十分踏まえる必要 があると、このように認識をしている。
 それから、報告書の中で、さまざまな医療機能について、今現在、提供してるものについてはそのまま継続するとともに、今、ニーズが高いものについては、 より一層充実してもらいたいということで、救急医療であるとか、周産期医療であるとか、それから小児救急であるとか、そういったこと等々充実が求められて いる。私ども、その提言の内容は重く受けとめる必要があると思うので、そういったことを含めて、今後、私ども、取り組みを進めていきたいとこのように考え ている。

■ねりき恵子■ 私たちも、救急医療であるとか小児医療の充実というのは、従来から求めているので、ぜひそういった充実は進めていただきたいと考 えるわけであるが、やはりこの基金の持っている性格、ここはやはり国の思いが反映されているというふうに思うので、この基金を利用しようとすれば、その枠 にとらわれるということは指摘をしておきたいというふうに思う。
 その点で、医療水準の維持という観点から、病床数の問題、今、ご答弁の中にもあったわけであるが、この病床数の問題では、検討委員会の報告書では、新病 院建設案でも700から800床というふうになっている。現在の尼崎病院は500床、塚口病院は許可病床は400床であるが、稼働病床が300床というこ とで、合わせて800の病床がどうなるか。これは、やはり地域医療にとって重要な問題だと思っている。
 検討委員会の中でも、「現在の医療水準、サービス提供量と質を残していただきたい」と発言を繰り返しされていることもあるし、地域医療の低下につながら ないかが一番懸念をされているところである。実際、阪神南地域の病床数は8628床――これ2008年の10月現在であるが――それに対して基準病床数 は8650床であるから、この基準病床より実際の病床が少し下回っているという現状だというふうに思う。こういった中で、例えば県立病院の病床数を削減 するということは、数字の点から見ても地域医療の医療サービスの低下につながるのではないかというふうに私たちは考えている。
 そして、県の新行革プラン、これを検討されていたときに、病院の経営目標の数値として、尼崎病院、塚口病院の合計で、今よりも100床少ない700床を前提として試算をしていることが明らかとなっている。そういった議論がされたわけである。
 また、病院局はこのとき、「検討委員会の検討項目にして、この病床数を議論する」と言ってご答弁をされている。今回の検討委員会の中でも、病床数の議論はされたが、具体的な700床というような提案をして議論がされたのか。

■病院局次長兼企画課長(岡本周治)■ 委員会においては、検討の素材として、事務局で三つの案を策定をした。その中で、尼崎に塚口の機能を移す場合にお いても、新用地で新病院を建設するという場合においても、現行よりも200床ないし300床、尼崎が500床であるから、それに加えて200から300 と、そのような考え方のもとに提示をして、それをもとに議論がなされた。それについて、こうでなければならないといったような議論はなされなかった。ちな みに、その病床数について具体的に議論は、議事録をごらんになっていただいたらされていないが、その上で留意事項として、700から800が固められたわ けでも何でもなくて、留意事項として適切な病床数とするようにと、このような留意事項をいただいてると、このようなことである。

■ねりき恵子■ 留意事項の中に、十分検討するということであって、私たちはこの留意事項を素直に読んで、ぜひこの病床数を守っていただきたいと いうふうに思うわけであるが、今までの、今言ったように、行革の議論のときに、700床を前提に計算をしてるということであるから、700床にしていく と、病床数が削減するということは明らかだというふうに思うが、その点についてはいかがか。

■病院事業副管理者兼病院局長(荒木一聡)■ お答え申し上げる。
 議論の経過は、今、ねりき委員がおっしゃったものと、私も当時、委員会に出ていたので記憶はしているが、まさしく病院局の方でご答弁されたのも、まだ決 定してないということであるし、行革においては一定のいわゆる目途を立てなければならないので、機械的に700で計算した。その根拠は、稼働病床が300 あって、当時の病床利用率が70であったので、それを一つの目安としてプランはつくっているが、今回の議論では、今、岡本次長が申し上げたように、決定を したものではない。これから私どもが基本構想、基本計画をつくっていく際に、いわゆる求められる診療機能と、それに対応するいわゆる病床数というのを決定 しているので、余り先入観で700だというふうな形でご理解をしていただくと、ちょっとよくないと思う。今後の議論とさせていただきたい。
 また、その場合になると、新行革プランも当然のことながら、毎年ローリングさせていくような形とっているので、そことの整合性を今度とっていくということだけである。

■ねりき恵子■ 今後の議論の中で進めていくということであるから、そういう点も踏まえて、一番最初に要望したように、地元の方、そして関係者の 方の意見を十分に聞いて計画を立てていくようにしていただきたいということが一つと、もう一つは、先ほども言ったように、小児救急であるとか救急医療の充 実、求めているわけであるが、繰り返しそのために統合再編だということをずっと病院局の方、言われるわけであるが、やはり統合再編して新しい病院になるか らといって、それだけで自動的に医師が確保できたりとか、診療科が確保できたりするというわけではないと思うので、そういった点についても、医師の確保、 そして診療機能の充実、そして先ほども言ったように病床数の数ということも含めて、十分な検討をしていただきたいということを要望して質問を終わる。

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