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2002年度予算特別委員会県土整備部審査 いそみ恵子
2002年3月15日

階段室型県住にエレベーターを

■質問■いそみ委員
 本日は県営住宅、また地元・西宮市内の2級河川の排水対策について質問します。
 まず、県営住宅についてです。先日5階建の県営住宅を訪問しました。訪問の中で感じたことは、高齢者がずいぶん増えたこと、またそれを反映して、よく耳にするのが「毎日買い物の荷物をもって階段を登るのが苦痛です。エレベーターをつけてほしい」こういう切実な声です。一昨年の11月議会で、わが党はこの問題を取り上げ、改善を求めてきましたが、その後県営住宅における高齢化の進展はどのようになっているのかまずお答えください。

▼答弁▼松尾住宅整備課長
 県営住宅においては、平成13年11月1日現在県営住宅の入居者にたいする65才以上の占める率である高齢化率は、災害復興県営住宅が41.1%%、その他の県営住宅が14.8%であり、平均18.2%です。

■質問■いそみ委員
 当局の団地毎の高齢化率を見ますと、私が訪問した西宮の浜松原団地で、高齢化率で約3割以上です。それから、県下で見ると、神戸の明泉寺団地が7割近く、それから4割を超えている団地もいくつかあります。大変高齢化が進んでいるが、その中で特に、エレベーター設置が急がれるのが、階段室型住宅だと思います。この階段室型住宅は、県営住宅5万5145戸の中で2万8379戸と大半を占め、その内エレベーターが設置されている所は、2001年4月1日現在ありません。エレベーター設置計画はどうなっているのか、この点についてもお答えください。

▼答弁▼松尾課長
 階段室型の住宅へのエレベーター設置については、平成12年度から大規模改修事業の実施に併せて実施しています。平成12年度に1団地30戸、エレベーターは3基を実施し、平成13年度には5団地で190戸の実施しています。

■質問■いそみ委員
 1つの解決策として、大規模改修に伴って、この階段室型住宅にエレベーターを設置するモデル事業がこの間すすめられてきました。2001年度も播磨本庄団地など5団地6棟190戸が予定されています。直近では播磨町野添団地1号棟30戸の住宅で工事費約1億8000万円をかけて整備がすすめられ、この2月から入居が始まっています。これまで取組まれたこれらのモデル事業について、当局の評価と、今後の課題についてお答えいただけますでしょうか。

▼答弁▼松尾課長
 階段室型の住宅のエレベーター設置については、大規模改修に合わせて実施していますが、大規模改修事業とは、住宅の長期活用を前提として、躯体を残して住宅の内装設備について全面的に改善をおこなうとともに、エレベーターの設置などの共用部分のバリアフリー化をおこなう改善事業であり、階段室型の住宅へのエレベーター設置は、現在では構造上の制約があることから、完全な段差解消は困難です。しかし、階段室型の住宅のエレベーター設置により、上層階も1階と同等の条件となることから、車イス対応にならないものの、高齢者対応住宅になると考えます。

■質問■いそみ委員
 私もこの団地、見ました。確かに全くエレベーターがなかった時よりは一歩前進だと思う。しかし、住民に話を聞いたが「せっかくつくってもらって文句を言うのも」と断りながら「事前説明も聞いて合意の上で入居したけれど、エレベーターがつくことで部屋が狭くなった感じだし、家賃も上がる。その割にはあまりかわらない」こういう声が寄せられた。エレベーターは階段ごとに3基つけられています。10戸ずつです。その一つ一つつくんですが、1階2階は止まらず3階・4階・5階に止まりますが、階段の踊り場にでるためにまた階段を登って、入り口まで歩くことになります。5階まで上がることを考えれば前進ですが、1階にわざわざ作られた車椅子用のスロープを使って、エレベーターで5階に上がっても、車椅子では階段のために入口には入れない。そういう構造になっています。高齢者には対応できるということですが、このモデル事業について改善が必要だと思いました。改善していく上で何がネックになっているのか、その点についてお答えください。

▼答弁▼松尾課長
 階段室型については、階段室の踊り場にエレベーターを設置して、そこで止まるようになっていますので、どうしても半階上がることになります。そうではありますが、1階と同等になるということで、いろいろ不満の方もおられますが、住戸内については現在の水準に近い設備等も整備できたので、かなりの部分については喜んでいただけると思います。

■質問■いそみ委員
 せっかくこれだけの費用を使って作られたこういうタイプ、中途半端という感を拭えません。専門家に意見を聞きました。改善案も当局には提案したが、国庫補助の要件との関係で改善しようと思えば、全部県の単独事業になってしまい、たいへん難しいという答えでした。ぜひ、このモデル事業について、国にたいして補助要件の改善をしっかりと求めていただきたい。
 エレベーター設置に伴って、野添団地でも43.3平方メートルの専有面積は変わらないが家賃が上がるなどの住民負担の問題、費用対効果からも大変課題が多いこと。昭和40年代にそういう住宅が大量に建てられたが、現在の耐震基準にあっていないなど、多くの課題があり、改善が急がれるところです。そういった諸々のことを考えると、県当局はストックの活用ということをいわれるが、限界があると思います。私は、思い切って新年度の予算も増やして、エレベーターも設置された住宅の新築整備が必要だと考えますが、その点についてはいかがでしょうか。

▼答弁▼松尾課長
 ストックの有効活用については、これは全国的な問題ですが、40年代に非常にたくさんの住宅供給、なかでも階段室型の住宅が供給され、これを建替えをすることは、今まで投資をした建設費がムダになりますので、できるだけ活用していくことでストックの活用となっています。私どもとしては、若干不十分な点はあるが、そういったものをできるだけ改善して、住宅の質の向上につなげたい。


市街地に低層階小規模団地の新規供給を

■質問■いそみ委員
 3月14日の新聞に「特公賃過半数が高すぎて広すぎて空家に」ということで、特定公共賃貸住宅の過半数が空家になっている一方で、公営住宅の慢性的な不足という新聞記事があった。直近の県住の募集結果を見ても落選者が大変多い。昨年の10月の募集、抽選結果で見ても大変な数です。
 県民の公営住宅入居の要求というのは、根強いものがあります。特に都市部での建設の必要性については先ほど言われていたが、兵庫21世紀の計画の中でも認められている。2001年度から始まった第8期住宅建設5カ年計画では、県営住宅の建て替えを除く新設戸数はいくらかお答えください。

▼答弁▼松尾課長
 県営住宅については、建替え、大規模改修を主体に考えており、委員指摘の点は、県営住宅では新規は予定していません。

■質問■いそみ委員
 新設の住宅は全く計画されていないということです。
 需要に応えるために新規の供給が必要だと思います。インナーシティ対策としても、高齢者と若年層の混住に配慮した低層階の小規模住宅団地を街の中に作れば、街全体でお年寄りを見守ることになります。そのことが子育てに悩む若い世代のよきアドバイザーにもなります。また、不況の中で深刻な事態にある中小建設業者の仕事おこしにもなります。これまで、このことはくり返し提案してきたが、ぜひこの計画を見直していただき、新設住宅を整備すべきだと思いますが、部長、答弁お願いします。

▼答弁▼上田まちづくり局長
 県営住宅の新規戸数の供給については、委員の会派の他の先生方からもいろいろ意見うかがっています。県営住宅にたいして非常にニーズ高いということは、非常にありがたいことだと考えており、そういう県民のニーズに応えるような県営住宅の供給をしていきたいが、担当課長が説明したように、40年代に作った大量のストックが老朽化してきており、私どもとしては、この持てる力をストックの改善に注ぎ込むということで、もう力いっぱいだと考えます。それと震災前から比べて1万戸の管理戸数の増もあり、そういうことも諸々考えると、やはり空家を有効に活用して極力、入りたいが入れない方には入っていただくよう努力をしてまいりますが、基本的には老朽化していくものを改善していくことで、ストックをうまく活用するということが、今後の方向だと感じており、新規の戸数が必要だということについては、そういう対応はできないと申し上げざるを得ない。


西宮市内の東川、新川、洗戎川の浸水対策を急げ

■質問■いそみ委員
 私は、納得できません。先ほど提案した街づくり、本当に大事だと思う。そういう街づくりが進むように、新設も含めて検討していただくように私は再度求めておきます。
 つぎに、私の地元、西宮市内の2級河川の排水対策について聞きたい。
 西宮市内には5本の2級河川があり、それぞれ高潮にたいする対策が必要です。その中でも東川、新川、洗戎川については防潮水門と排水ポンプによって対策がおこなわれていますが、施設そのものの能力不足と、老朽化などによってこれまでもたびたび浸水被害にあってきました。地域の住民から、抜本的な改善の声があがるのも当然です。県民に「安全、安心」の県政を標榜しておられる県行政として、一刻も早く対策をとっていただきたい。その願いから質問します。
 まず私の地元の洗戎川河川ポンプ場の問題について質問します。2級河川の洗戎川について、高潮対策に必要な県の河川ポンプ場が未整備のため、代替施設として西宮市の前浜ポンプ場を使用しているようですが、この点は間違いありませんか。
 それからポンプ場の使用料として、西宮市にいくら払っているのかお答えください。

▼答弁▼石川河川課長
 洗戎川の高潮対策ですが、こちらのポンプ場は、昭和38年に西宮市が建設し管理をしているものです。市内の雨水に加えて、洗戎川の排水も利用しています。
 県が使用料を払っているのかということですが、市が建設し市が管理をしているポンプ場で、委託契約もありませんし使用料も支払っていません。

■質問■いそみ委員
 この川の管理責任は、2級河川ですから、県にあるにもかかわらず、使用料は払っていない。新川や東川と同じように管理委託をしなければならないはずですが、委託料はいくら払っているでしょうか。

▼答弁▼石川課長
 今申した通り、洗戎川については委託料を支払っていません。新川と東川については、年間約2000万円だと思いますが、管理委託料を支払っています。

■質問■いそみ委員
 使用料を払わないだけではなく委託料も払っていない。維持管理費のすべて西宮市が負担しています。
 私は二重に問題があると思います。なぜそのようなことになっているのか、今までそれが放置されているのか、その点についてお答えください。

▼答弁▼中村河川管理室長
 排水機場施設の考え方を、整理して説明します。後段で出た東川の排水機場、新川の排水機場は、県が河川管理者として設置した施設で、西宮市と協議して委託契約、有償です。それが河川課長が申した2093万1000円で委託契約を結んで管理を市に委託しています。その根拠は、河川法第99条で、それに則っています。
 洗戎川の前浜ポンプ場については、市が公共下水道で市内の雨水対策なり内水排水対策として西宮市が設置された公共下水道施設で、市が管理者ですので県に委託を受けてくれとかそういうやり取りがあれば、県の費用負担も出てくるかと思いますが、公共下水道管理者として市が負担されているということです。

▼答弁▼石川課長
 洗戎川のポンプ場設置ですが、昭和38年当時の経緯について、西宮市あるいは土木事務所に確認をしたが、当時の県と市とのやり取りの詳細は分かりませんでした。結果的に市が排水機場を整備し、高潮時の排水についても使用しているという状況です。
 ここから私の推測ですが、当時新川と東川の排水機場の水門を県で設置しました。どちらも昭和42年に竣工しています。そういうこともあり洗戎川の排水機場については市で建設するということになった。これは私の推測です。

■質問■いそみ委員
 いろいろ言われているが、県の管理責任の放棄だと思います。この前浜ポンプ場は、洗戎川の常時排水及び高潮対策のためのポンプ場と聞いていますが、西宮市の資料によると、「県の洗戎川河川計画には具体的な高潮対策は入っていない。早急に計画排水能力に対応した専用ポンプ場が必要となっている」こう書かれていますが、これについては本当でしょうか。

▼答弁▼石川課長
 河川管理者の責務ですが、高潮対策を含めて河川改修をおこない、流域の治水安全度を上げるということは、河川管理者の責任です。現在、市のポンプ場があってそのポンプを河川の排水にも活用しているという状況です。これは「責任の放棄」という言い方をされたが、施設の有効活用を図っているのであって、責任の放棄ではない。それから市が「県の方で排水能力をアップしてくれ」という要望があるのは承知しています。今後、県としては、県、市それから河川部局、下水部局、まちづくり部局が連係して西宮市南部の治水対策を検討することにしています。この中で洗戎川の高潮対策についても検討したい。

■質問■いそみ委員
 検討委員会準備会も立ち上げて、総合的な治水対策も長期的な展望に立ってされることも聞いています。ただ、台風の時に、高潮と大雨が重なった時に、水門を閉める。ここの水門は地盤沈下が昭和40年代ごろから始まり、その関係で水門は閉じっぱなしです。ですから、高潮と大雨が重なった時、水門は閉めっぱなし、その溜まった雨水を排水していく。ポンプアップしないとできないわけです。その時に市のポンプで代用するということで「もしもの時に果たして大丈夫なのか」というのが地元の声です。いつまでに計画をつくって、ポンプ場建設等を具体化するのか、お答えください。

▼答弁▼石川課長
 洗戎川の高潮対策については、県と市が連係して検討をすすめることになっています。具体的には先ほど申したメンバーからなる委員会を早急に立ち上げ、検討を進めたい。

■質問■いそみ委員
 いつまでということに答えがなかったが、それでは県の責任が果たせないと思います。
 洗戎川の治水は6年確率。つまり6年に1度は水につかってもしかたがないという計画です。現状のままでは排水能力が足りない。このことは明らかですから、早急に県の責任で、専用ポンプ場の建設をぜひしていただきたい。いかがでしょうか。

▼答弁▼石川課長
 高潮ポンプ場の規模等も含めて今後検討したい。

■質問■いそみ委員
 ぜひ規模も含めて検討してください。
 最後に、新川、東川ポンプ場について聞きます。
 これらの排水機場は昭和41年、42年に建設されました。現在、西宮市に2093万円で管理委託されています。建設以来すでに35年以上経過して耐用年数を超え、故障、破損等が目立ってきていることから、毎年のように市から早期の改築更新を要請されています。先日見せていただきました。丁度潜水夫がタンクに潜って検査をしておられました。そこで、現在どのような状態で、今後どのようにされていこうとしているのか、その点についてお答えください。

▼答弁▼石川課長
 新川・東川の排水機場かなり年数が経過をして老朽化しています。施設の老朽化調査それから基礎地盤の調査等、現在おこなっています。まだ最終結果が出ていませんが、指摘のあった通り、電気機械設備については良好なメンテナンスがされているという中間的な報告を受けていますが、新川の排水機場については、潮位が高い時に、海水が排水機場側に漏水しているという現象が見られ、空洞部の充填あるいは遮水対策を実施する必要があると考えます。

■質問■いそみ委員
 その時にも話を聞きました。タンクの漏水は認められて早急に遮水の対策をとりたいということですが、ポンプの老朽化による故障や破損はないのか。土木事務所でもポンプの故障はメンテナンスがしっかりしているので当分使用できると言っておられました。しかし、現場で管理委託を受けた市の方は「毎年、老朽化による故障、破損が年々目立ってきている」ということで、更新を要請されているが、この点、県と食い違っていると思うがその点についてお答えください。

▼答弁▼石川課長
 電気設備等、個々の施設で更新が必要なものは出てくると聞いています。ポンプ自身は非常にメンテナンスも良いし、今後もきっちり手入れをすれば全面改築の必要でないいう中間的な報告を受けていますが、現在調査中で今後調査をしっかりとしたい。

■質問■いそみ委員
 このままでは浸水して、住民に不安が広がっています。県当局の資料で見ても、この高潮排水機場一覧を見ても、13ある県内の機場の中で、この東川・新川は最も古い。そういう点でぜひ能力アップをして、早急な対応を、最終的な報告が出されしだいきちっとしていただきたい。抜本的な長期展望にたった総合治水と、同時に新川・東川については、洗戎川は6分の1でしたが、5年に1度、5分の1ということです。ですからそういう点で、ぜひ実現をしていただく。そのことを求めて私の質問を終わります。

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