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2001年度決算特別委員会産業労働部審査 筒井もとじ
2002年12月10日

淡路夢舞台・国際会議場への毎年3億円の税金つぎこみ

■質問■筒井委員:淡路花博ジャパンフローラ2000の開催にあわせて、淡路夢舞台に国際交流の拠点として「国際会議場」が建設されました。108億円をかけておるようであります。平成12年3月にオープンで2年半が経過をいたしております。

 そこでまず経営状況についてお聞きをしたいと思います。昨年、今年の国際会議の開催は何件で、平成13年度の収入稼働率は何%でしょうか。お答えいただきたい。

▼答弁▼川鍋国際政策課長:淡路夢舞台国際会議場での会議開催件数は平成13年度359件、平成14年度は11月末現在で350件を予定しており、確実に13年度の開催件数をこえる見通しであります。そのうち、国際会議の開催件数は平成13年度45件を開催し、14年度はそれを上回る50件の誘致に成功しております。

 また、国内会議につきましては13年度314件、14年度は11月末現在300件の開催を予定しており、学会、シンポジウム、企業の会議・研修などが主な内容でございます。次に、収入稼働率は、13年度23.1%、14年度27.2%と増加傾向にあります。

■質問■筒井委員:収入稼働率で申しますと30%にならない。まあ国際会議場っていうのはこんなことで成り立つものかなあとは思うんですけれども、平成13年度の収入稼働率は23.1%というふうにいまおっしゃいました。
 「運営の収支」はどうなっておるのか、収入と支出についてご答弁をいただきたいと思います。

▼答弁▼川鍋国際政策課長:国際会議場の管理運営は、(財団法人)「兵庫県国際交流協会」に委託しておりまして、同協会の13年度の「国際会議場会計」では、県からの委託料と利用料金収入とを併せた合計収入額は、2億8853万2000円であります。また、基本的な施設維持費と施設の利用に伴う経費を合わせた合計の経費は、2億8852万6000円であり、その結果「若干の黒字」が生じております。

■質問■筒井委員:収支はぎりぎりで若干の黒字と。「6000円」の黒字でありますが、結局、会議場の利用収入は約8800万円で、施設の運営経費の3割でその他の2億円の収入は県の委託料であります。これで不足分を補填しているというのが実態だと思います。

 お聞きすると、この会議場に国際会議を誘致するために15人の職員が配置されており、そのうち6人の職員給料が「県もち」で、その人件費はだいたい6000万円ぐらいになろうと思います。また会議の実績の中、この国内会議に県が関係している会議は何件あるでしょうかお聞きをしたいと思います。

▼答弁▼川鍋国際政策課長:淡路夢舞台国際会議場は、国際会議等通じた県民及び国内外の人々との多彩な交流を推進するための県立施設として設置したものであります。またその施設の管理運営につきましては、財団法人兵庫県国際交流協会に委託した上で委託団体が経営努力を行えるように地方自治法に基づき利用料金制を採用しております。

 利用料金収入では、使用者が使う光熱使用料などの経費を賄うこととしており利用の有無にかかわらず必要な基本的な維持経費につきましては県の委託料で対応しております。一方会場運営がもたらす効果は大きく国際交流の促進や淡路からの情報発信といった本来的なものに加え、昨年は3万人をこえる利用者によりまして、直接間接な経済効果もあり初期の目的を達成したものと考えております。

■質問■筒井委員:まあ、委託料や職員費に加えて、会議を利用する費用の負担を県が支出をしているわけです。つまり、3億円近い費用を毎年この会議場にかけておるということになるのではないかと思います。

 こういうような毎年3億円というような費用をかけていくと。国際会議とか国内の会議にしても、さきほど言われた「3つの国際交流の観点」とか、「3万人来ているから、その経済波及効果が大きい」とかいろいろあると思うんですが、国際会議があるいは国際会議場が本県経済にどの程度の寄与をして3億円が「費用対効果」の面であるのかと、またどういう役割を期待しているのかという点を少しお聞きしておきたいと思います。直接的になにかあれば言うてください。間接的にはそらいろいろあると思いますが。

▼答弁▼川鍋国際政策課長:平成13年度、3万人あまりの利用者がございまして、その結果たとえばウエスティンホテルでの宿泊等がおよそ3億円あまりございます。またその他会議開催に伴います外注弁当でありますとか、パーティの経費また主催者がおこないますエクスカーションの経費等もかなり多額のものがでてまいります。それから先程答弁を漏れましたが県が関与をしております平成13年度の会議の開催件数でございますけれども、合計で78件、利用料金収入にいたしまして約2000万円弱でございます。

過大な投資の反省と、今後は「行革」の対象に

■質問■筒井委員:私たちの党は、こういう国際交流というようなことは否定するものではありませんが、当初から夢舞台や国際会議場は「過大なハコ物」ではないかという点で、先程申しました費用対効果のことも含めて指摘をしてまいりました。

 国際会議場は今大阪、京都を含めて神戸も持っております。ここに「何故こういう大きなものを造らなきゃならんのか」、さらに、「国際交流センター」(ラッセホール)この教職員組合の所有している土地にですね25億円でですねこういうものを新たにつくるのに、その3分の1の5億円も補助するというようなことで、こういう自治体間競争みたいな国際会議場の誘致のあり方ですね。そこへ来た人たちの経済波及効果を狙っているのか。こういう国際会議なんていうのはもっと遠い将来にわたる日本全体の利益というようなことが中心で考えられるべきものだろうと思うんですけれども、直接的にはそこへ来てもらうことによる直接的な波及効果と言うものが非常に大事なると思うんですね。私たちはこの県の2億3億というような補助の実態は、どうも心配した通りになってきているのではないか。

 108億円をかけたこの国際交流会議場以外に、ホテル、レストラン、温室、これはさきほど言ったように弁当をとるとか、泊まるとかがあって、持ちつ持たれつでいいんだとおっしゃるけれども、一方で76億円もかけた「釣り堀」になっている「交流の翼港」もここにあるんです。

 「こういうようなことで税金を注ぎ込んでいく姿勢」、わたしは、やはり問題があるのではないかと考えます。県は一方で、「行財政構造改革」といって、今度は「人勧」でみなさんがたの給料カットすると、まあ私どももそうなるんですけれども、これによる逆の意味の経済波及効果、マイナスの経済波及効果は非常に大きいですよ。

 国際会議場等のようなところに莫大な税金をかけていくのは、やはり問題があるんではないか。これはバブルの時期のこのリゾート、まあどこへ言ってもリゾートだらけで計画だらけで淡路島もリゾート島やとどこへ言っても3点セット、日本人がみな遊んで暮らさんと成り立たんというような計画まで作っておったわけですね。そのままこれが残って来ておるんではないか。県は、淡路の開発の出発点としてそういうことをやってきた。

 「淡路花博」とか「(サッカー)イングランド(チーム)のキャンプ」などがありまして、この国際会議場も有効に使われているという側面はあろうかと思いますけれども、「観光客や人が来ても、その時だけ」というのが、地元の人々の共通した実感なんです。
 逆に淡路の足下の雇用や経済は非常に寂れるというようなことが言われておるわけであります。

「国際化」だからこそ、足元をみて中小企業・地場産業の育成を

■質問■筒井:県は「国際化」「大交流時代」などを声高にいわれておりますが、国際化がすすむからこそ、外国の企業入ってくるのは決して反対しているわけではないんですが、大企業の移転に動じない地域に根をはった中小企業や農漁業関係の経済、こういうものの育成が不可欠ではないかというふうに考えるんです。

 そこで最後のお尋ねになるわけでありますが、まずこういう計画は、やっぱり「過大な計画」で、造ったものはもう潰すわけにはいきませんが、今後こういうことはやっぱり行革の対象としてコストダウンをはかるというようなことを考える必要があるのではないか。

 まあ、但馬空港も非常に苦労しているわけなんですけれども、これも同じような意味で今後のコストダウンということで、行革の対象に、こういうものこそなるべきではないかと思うんですが、その点をまずお聞きしたい。

 また、産業労働部の本分は、こういうことに積極的に関与するということではなくてで、やはり本来の中小企業・地場産業の復興、「淡路の瓦」とかですね「線香」とか、あるいは、そこからの新製品を造り出すような研究開発に力を尽すとか、そういう地元に密着したことに重点を置くような産業労働部のあり方を期待するのでありますが、この2点についてのお答えを最後にいただきたいと思います。

▼答弁▼岩崎産業労働部長:まず、1点目でございますけれども、淡路夢舞台国際会議場につきましてはさきほども課長から答弁いたしましたように、その利用状況あるいは収支そういった面から見まして私どもとしては「過大な投資」であったとは考えておりません。

 しかし、ご指摘の通り「コストダウンに努める」ということにつきましては、当然それは進めていかなければならないと考えておりまして、収支、いまかろうじてあいつぐ黒字なっている状況ですけれども、さらに改善してまいりたいと考えております。

 また、先ほどから、国際会議場を設置した効果といたしまして、直接的な効果をお尋ねになられたわけでございますけれども、もちろんそれも必要でございますけれども、やはり数字では直接表すことはなかなか難しいわけでございますけれども、国際交流の場が兵庫県の地にあってそこに人々が集うそれによる効果というものはたいへん大きいと思っております。

 例えば産業振興との関わりで申しましても、淡路夢舞台におきまして、いろいろIT化につきまして「淡路IT会議」が開かれたり、科学技術セミナーが開かれたり、そこの場に中小企業の方が参加することによって、経営の発展という面でのアイデアを仕込んでいただいたり、仲間と交流していただくと。そういった、中々数字では表しがたい大きな効果があるのではないかと考えております。

 それから、2点目でございますけれども、こういったことにお金を使っている場合ではなくて中小企業振興の方にもっと重点を置くべきではないかということでございますけれども、私ども国際交流の場づくり、場を提供していくということと、中小企業振興とそれぞれ重要であると思っておりますし、またこれらは別個の独立したものではなくて、相互に関連しているというふうに考えております。中小企業振興につきましては、縷々具体的なことを申し上げますと長くなりますけれども、地域の担い手として、地域経済の活性化の「源」として重視しておりまして、これまでも地場産業振興につきましても様々な施策を充実させていただいているところでございますので、その点につきましてはご理解いただきたいと思います。

■質問■筒井委員:わかりました。時間がまいりました。議論をもっとやりたいと思いますし、今後の見通し等についてもですね、やりたいと思っておりますが時間がございません。
 これは将来の課題というふうになろうと思いますので、これで私の質問を終わります。

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