2017年度兵庫県予算案の組み替えについて
県民のいのち守り、くらし・教育優先の
兵庫県予算の実現のために
チェックとともに、具体的・建設的な提案活動として
〜17年連続となる日本共産党の予算組み替え
アベノミクスの破たん、国民の暮らしよりも軍事、大企業の利益を優先する安倍政権のもと、「生活がたいへん」「保育園に入れない」「学費が高すぎる」などの声に答えて、県民のいのちとくらしを守る兵庫県政が切実に求められています。
日本共産党兵庫県会議員団は、兵庫県の福祉・くらし・教育を削減する「行革プラン」の立場でなく、県民の立場にたった県政を実現するため、県政を批判的にチェックすると同時に、具体的な提案型の活動として、今年で17回目となる予算組替えを行いました。
予算組み替えのフレーム
無駄・過大・不急等の事業、88項目・339億円(一般会計の1.8%)を減らし、そこから生み出された一般財源89億円を、県民の要求の強い、くらし、福祉、教育などの分野に振り向けています。
また、特定財源である、宝くじ益金や地域振興基金から約4億円を、民間住宅の耐震化、バリアフリー、住宅リフォーム助成や、住宅用太陽光発電設備設置補助などに充当しています。
さらに、一般会計と2つの特別会計あわせて借金(県債発行)200億円を減らし、財政の健全化を図っています。
予算組み替えの主な内容
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子育て、教育への支援を強める
- 大学生の給付制奨学金創設 (120,000千円)
- こどもの医療費を、中学卒業まで、一部負担と所得制限をなくし、通院・入院とも無料化 (6,036,000千円)
- 35人学級を小学校6年生まで実施 (868,000千円)
- 難病医療費の非課税者の無料継続 (43,000千円)
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「過労死ゼロひょうご」を促進する
- 「過労死ゼロひょうご」促進事業費 (1,000千円)
- 長時間労働是正、インターバル制導入中小企業支援事業費 (300,000千円)
- 若者向けワークブック充実・増刷費 (6,682千円)
- 県土木事務職員費 (135,000千円)
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県「行革」影響の回復
- 「最終2カ年行革プラン」前に戻す
老人医療費助成制度(579,000千円)
保育士等の処遇改善の予算増(112,000千円)
老人クラブ活動強化事業費補助増(25,000千円)
シカ有害捕獲予算の増額 (22,708千円)
- 以前の県「行革」での削減分を回復
重度障害者(児)医療費助成(世帯合算をやめる) (100,000千円)
私立高校生徒の授業料軽減(県単分の削減中止) (98,000千円)
バス対策事業費 (4,000千円)
ひとり親家庭医療費助成 (58,000千円)
看護師学生就学資金貸付金の復活 (21,552千円)
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地域経済の振興、防災・減災対策、再生エネルギーすすめる
- 中小企業における正社員転換支援 (180,000千円)
- 中小企業振興会議費 (1,000千円)
- 民間住宅の耐震化の促進 (120,000千円)
- 住宅用太陽光発電設備設置補助の復活と拡充 (100,000千円)
- 自然エネルギー地域ポテンシャル調査事業費 (6,000千円)
- 民間住宅リフォーム、バリアフリー事業の拡充 (93,525千円)
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不要・不急の事業の見直し、県民合意のない事業を見直す
- 産業立地補助を削減 (△1,354,601千円)
- 不要・不急の公共事業等の削減
- 神戸空港、但馬空港など空港関連 (△1,053,616千円)
- 道路関連の事業 (△12,925,531千円)
- 大規模林道や農道 (△250,591千円)
- 国が負担すべき国直轄の公共事業等 (△8,307,768千円)
- 問題のある事業や県民合意のない事業など
- 関西広域連合の分担金 (△310,947千円)
- 自衛隊員募集事務費 (△1,047千円)
- 警察の報償費の削減 (△45,000千円)
- 不公正な同和行政が残っている事業を削除 (△308,582千円)
- 部落差別解消推進法にもとづくパンフレット作成 (△500千円)
- マイナンバーや住民基本台帳ネットワーク関連 (△498,591千円)
- 議員の海外渡航費の見直し
- 友好都市訪問の公式行事のみとし、人数も限定するなど簡素化する (△6,050千円)
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