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2014年度予算組み替え提案の賛成討論 杉本ちさと
2014年3月

 私は、知事提案の2014年度兵庫県予算案に反対し、日本共産党の予算組み替え提案に賛成する立場から討論を行います。

 4月を目前にして、県民は消費税8%増税に不安をつのらせています。経済指標がさらに悪くなるなか、政府の経済対策は、大企業と富裕層のためのものであり、県民の暮らしを応援するものにはなっていません。 知事は、本予算提案説明で「ようやく長期にわたる景気低迷を脱し、新たな成長に向けて動き出しました。」と述べられましたが、収入が増えず、物価だけが高くなり、暮らしと営業がより厳しくなっている県民の実態とは、大きくかい離しています。 知事提案の2014年度予算案は、第3次行革プランを反映して、福祉や医療、教育などさらに削減し、県民の暮らしを痛めつけるものです。 一方で、公共事業が積み増しされていますが、相変わらず、高速道路建設やダム建設など不要不急の大型公共事業が推進され、パナソニック姫路工場への補助を続けるなど、県民の暮らしよりも、大企業やゼネコン利益を優先する予算で、国いいなりで、県民のきびしい暮らしによりそったものではありません。    

 一方、日本共産党の予算組み替え提案は、大企業・ゼネコン利益優先をやめ、県民生活を応援し、疲弊している地域経済の再生を担う中小企業を応援して、行きづまりを打開し、地域振興を図り、県民の福祉向上に努めるものとなっています。 

 内容の1点は、きびしい県民の暮らしに寄り添い、福祉予算、教育予算を増やして、暖かい心のこもった予算となっていることです。 安倍内閣の社会保障と税の一体改革によって、年金は下げられ、医療、介護も負担層と給付減が強行され、このうえ、消費税の増税と県民の暮らしが大きく痛めつけらえれているうえに、県行革によって、痛む傷口に塩をぬるような、福祉医療の削減はあまりにもひどいものです。 重度障害者やひとり親家庭、高齢者の医療費負担や給付の削減やめ、福祉を応援することこそ強く求められています。 また、教育を削減するのでなく、教育の無償化の願いにこたえ、私学助成も増額して充実することこそ、多くの県民の願いであり、景気をよくする経済対策にもつながるものです。

 2点は、地域経済と地域社会の中心的担い手の中小企業を応援して、農業や林業、漁業など地域特性を生かして、地域内再投資力を高め、地域循環型の持続可能な地域振興に踏み出す予算になっていることです。 グローバル経済の推進で、地域経済と雇用が疲弊するなか、地域再生のカギは事業所の99%、地域の雇用の8割を支える中小企業振興にあります。 目先の利益を求めて、いつでも海外へでていってしまう大企業頼みでなく、地域に根差した中小企業・業者を応援して、地場産業の振興や、食糧、自然エネルギーなど地産地消の地域づくりを推進し、安定した雇用も生み出す、地域活性化につながる予算となっていることです。

 3点は、原発にたよらず、自然エネルギーを推進し、地球温暖化を防止を促進し、持続可能な社会づくりへ踏み出す予算になっていることです。 福島原発事故からくみとる教訓は、原発から撤退し、自然エネルギー中心の社会をつくることです。県民のみなさんとともに力合わせて推進する予算案になっています。 

 以上、日本共産党の予算組み替え提案は、今回で14回目となり、これまでも子どもの医療費助成をはじめ、予算を示しての提案が、県政を動かし、県民の暮らしの願いを実現する一助になってきました。今回の組み替え提案も、県民の願いにこたえ、持続可能な地域経済の振興を促すものと考えます。 委員各位のご賛同をお願いし、私の討論を終わります。

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