このサイトは旧サイトです。最新情報などはこちらをご覧ください。
メニューをスキップする TOPページへ 本会議へ 予算決算特別委員会へ ニュースへ 政策見解へ 県会報告へ リンクへ スケジュールへ
2004年度予算特別委員会 ねりき恵子
2004年3月22日

予算組み替え動議への賛成討論

 私は、ただいま提出された「2004年度予算案に対する日本共産党の予算組み替え提案」に賛成する立場で意見表明いたします。
 日本共産党の「予算組み替え提案」では、県「行革」で切り捨てられる福祉予算を元に戻し、県民のくらしを守る施策を充実することを重点にしています。

 まず、重度心身障害者・児医療費助成の拡充についてです。医療費助成をはじめ、障害者の社会的不利を補うための施策は、ノーマライゼーションの実現に向け、今後ますます充実することが求められています。
 この間、県議会や、わが党議員団に、精神障害者の関係団体などから、「他の障害者と同じように精神障害者も福祉医療制度の対象としてほしい」との声が寄せられ、早急な対応が求められています。県は、「行財政構造改革後期5ヵ年の取り組み」のなかで、精神障害者への福祉医療助成の「措置の検討」とかかれていますが、県の新年度予算には全く反映していません。
 また、身体障害者には、内部障害者の2級の等級区分がなく、在宅酸素治療など高額の医療費負担を強いられていることから、「内部障害3級も医療費助成の対象としてほしい」との切実な声が出されています。このような声に応え、日本共産党の組み替え提案では、精神障害者1・2級と、内部障害3級を新たに対象にすることとしています。

 次に、子育て支援、少子化対策についてです。乳幼児医療の通院時の負担をなくし、病気をしやすい幼い子どもたちが安心して医療にかかれるようにすることは、長年の県民の願いです。また、小児救急医療は、夜間に担ぎ込まれても小児科医師がおらず、たらいまわしにされるなどの深刻な実態が続いており、一刻も早く解決しなければなりません。さらに、保育所待機児童の抜本的な解決のために公立保育所の数を増やすことが必要です。組み替え提案では、乳幼児医療の通院完全無料化、小児救急の輪番制支援、公立保育所増設のための補助などの予算が盛り込まれており、その実現を願うものです。

 また、県民のいのちと財産を守る上で、住宅の耐震化の促進は重要な課題です。わが党は民間住宅の耐震化を県の責任で進めることを主張してきました。昨年、「わが家の耐震改修促進事業」が拡充されましたが、それまであった無料耐震診断制度は終了してしまいました。まず、気軽に診断を受けられるよう無料の制度を復活すべきです。さらに、耐震化の工事費補助を拡充する予算が必要です。

 さらに、少人数学級の実現です。これまで、多くの県民の皆様が長年にわたる運動と、私たち日本共産党県議団が議会のたびに取り上げてきた、ねばりづよい取り組みとがあいまって、今年4月から小学校1年生に35人学級導入を決められたことは評価するものです。しかし、次年度は一体どうなるのか不透明で、県民は一抹の不安を抱いています。「組み替え提案」では、1年生に合わせて2年生でも35人学級を実施する予算を組み、今後3年間で全学年実施を見通した内容となっています。これこそ関係者が待ち望んでいた方向であり、多くの方の賛同を頂けるものと確信しています。

 以上、問題をしぼってのべましたが、大型公共事業のための予算を優先的に確保し、そのために新たな借金を重ねるやり方は、県民に犠牲を押しつけるだけでなく、地域経済の振興にも役立たず、将来の県財政をますます苦しくすることは明らかです。
 福祉・生活密着型の県予算に転換することを願い、「平成16年度予算案の編成替えを求める動議」に賛成するものです。
委員各位のご賛同をお願いし、意見表明といたします。

前のページへ戻る このページの上へ
Copyright(c)2001-2018 日本共産党兵庫県会議員団