国道179号線の整備について
■質問■友久委員:私は、国道179号線の整備について伺いたい。
県として、暮らしと交流を支えるために、地域の幹線道路網の整備、バス路線などの地域に密着した生活道路の整備を促進し、日常生活の便利性の向上を図るということでいろいろ予算化されている。そこでお尋ねするが、国道179号線は、姫路から新宮、佐用、平福、大原から鳥取に抜ける道路である。この道路は、相坂峠とか、佐用坂とか、昔は難所の道路であったが、今これは道路も拡幅され、通りやすくなっている。
新宮の町の中を走っていたが、これも、テクノの関係だと思うが、バイパスが今はつき、町中から通過交通がなくなり、大変よくなってきている。
千本の栗栖川にかかっていた橋も、直角で事故が再三起きていたが、これもなだらかなカーブに改修をされ、利用者の要望に沿った道路づくりがずっと進められている。
この道路は、岡山県の粟倉から鳥取に向けての道路についてはバイパス等もつけられ、大変町の管理もかなりよくなっている。
そこで気になるのが、姫新線の徳久駅の周辺である。道路が狭く、大型車が通ると、歩道がないために地域の住民は事故の危険性にさらされているが、ここの話は、20年ぐらい前からいろいろ要望が出されているが、この改良がどんな方向で進められようとしているのか、まずその点お答えいただきたいと思う。
▼答弁▼河南道路建設課長:国道179号の徳久地区については、道路の現況としては、車道が2車線あり、交通量が1万1,000台程度ある。そういった中で、駅前の商店街に近いということ、歩道がないというようなことで、歩道の整備が必要な箇所であるというふうには考えている。
整備の方向としては、歩道設置を考えるのが一番目の考え方であろうかと思うが、人家が連檐しており、設置がなかなか難しい。そういう中では、バイパス整備によらざるを得ないというふうには考えている。
■質問■友久委員:このバイパスの計画も、1978年ごろから17回ほど地域で集会が持たれたり、県との交渉等も行ってきたが、当初の5年計画にも入っていないが、15年度から5年計画を立てていくときに入れてもらうように力を入れていこうということで、地域の住民はかかわってきたのであるが、その辺の状況はどうか。
▼答弁▼河南道路建設課長: ただいまのご質問は、社会基盤整備プログラムに位置づけてこなかったということかと思うが、社会基盤整備プログラムを作成した昨年度末の時点については、いろいろとバイパス計画を、地元に、昔お示ししたような経緯があると思うが、なかなか地元合意が形成されなかったということもあり、計画が定まっていないという状況があった。
また、交通量についても、事業をやる程度の交通量がそんなに多くないというふうな状況があったので、状況を見て検討するというふうな位置づけにされたというふうになっている。
■質問■友久委員:今言われたように、当初は地域の商工会あたりも、バイパスがつけば町が寂れるとかいうことで反対の意見もあったようであるが、いろんな形で粘り強い話し合いが進められてきて、地元の合意をだんだん図ってきたわけである。
その問題等に触れて県の方に要望すれば、つい最近、179号線のバイパスのネックは、今言われたように、地元合意がどうしても必要だと、例えば、昨年この問題で当局に私たちが聞き合わせたところ、地元の合意がどうしても必要だというような説明があった。
地元としては、住民の合意がとれさえすれば何らかの形でこの計画が進めていってもらえるもの、こういうふうに感じていたわけであるが、その後、西播磨の県民局などに行くと、三河のバイパスが大変おくれているから、それが完成をすればというふうな形で、問題がまたそっちへ移っていったようである。三河のバイパスも、地元としては、用地買収で行ってもらえるものと思っていたが、ほ場整備事業で進めてきた。地元としても、合意をとるのに時間がかかった。そこへ、下水の処理場の場所をどこにつくるかというふうなことで、時間がかかってきたようである。
この三河のバイパスについても、もうほぼめどが立って完成をしてきているわけであるから、そうなってくると、地元合意がなし得たら工事が進められるものだというふうに地元としては考えていたわけである。
すると今おっしゃったように、住民合意が成立をしても、今度は自動車の混雑度が足りないというふうなことで、また違った問題点が地元としては示された、こういうことになる。
部長、これ鬼ごっこじゃない。鬼さんこちら手の鳴る方へというふうな形で、県がいろいろ話をして、そっちの方向に住民が一生懸命力を入れて進めていって、「じゃあやってくれるか」と言ったら、また違ったことを持ち出されて、なかなか地元の要求が認めてもらえない。確かに混雑度の問題は、ほかの町から見てもあるであろうが、町の安全から見れば、ここの町だってひどい状況であるので、その辺のことも含めてどういうふうな形で進めようとしていくのか、この点お答えいただきたいと思う。
■質問■友久委員:ここのバイパス計画については、先ほど来、委員からもご指摘あったように、過去に計画をつくり、県の方から地元に計画をお示しして、それで大反対を受けて3回ほど計画を流してきたという経緯があるわけである。そういう経緯を踏まえ、県民局としては、地元合意が非常に大切だということをお話ししたかと思う。
そういうことで、地元の方で南光町が書かれたと聞いているが、計画もつくられ、これで地元合意がとれるという案を県民局の方へ持っていかれたようであるが、前から申しているように、地元の合意は本当に大切なことであるが、地元の合意さえあれば、その計画がどのような計画であってもできるというものではない。
先ほど来ずっと、予算が厳しい、公共事業は今からもっともっと減らしていくべきだというふうなご意見、私たちはそう思っていないが、そういうご意見もある中で、事業本数も重点化していくために減らしていかなければいけない、各地域で次の道路整備をお待ちの箇所もたくさんある。そういった中で、やはり既存ストックをもっと活用する。すなわち、今ある現道もできるだけ利用して、そしてまた、コストも縮減してというような、大きな直線で山にぶつけて、山の中を長いトンネルを掘ってというふうな計画では、やはりなかなか理解を得ることが難しい。地元の思いはわかるが、今そういうふうな計画では、県下全般を見渡して、なかなかこれを早期に事業化するということが、そういう見通しがつかないというところが正直なところであり、早期の事業化に向けてやろうというふうな状況にはないということである。
地元と協議をしていくべき
■質問■友久委員:それならそれで、事情がこんな事情で変わってきたと、地元の合意だけでは。トンネルをつくるにも経費がたくさんかかるのだというふうなことで、地元が納得いくような形でお話をしていかないと、住民合意があればつくられるものだというふうに頑張ってきた地元としては、全く言われていることが伝わっていないわけであるので、その辺のことを十分に地元として話を進めていただきたいなというふうに思う。
それから、危険の度合いは変わらないわけであるので、トンネルをつくらなくても、もっといい方法があるのかどうか、その辺のことも地元と協議をして、考えていっていただきたいなというふうに思うがどうか。
▼答弁▼陰山県土整備部土木局長: いろんな観点から地元の皆さんは計画・検討する、それについて、県民局へ来られていろいろご相談を受けること、そういうことについて、何もそういうことを説明しないとか、そういうことには全くやぶさかではないので、どうぞ県民局へ来ていただいて、いろいろご相談いただくことは結構であるので、そのように県民局にも言う。
合併との関係はないのか
■質問■友久委員: もう1点であるが、予算の中には合併支援道路というのがあり、合併した方が道路がつきやすいというふうなことで、県民局あたりから、合併をにおわすようなことにものすごく力を入れて、バイパスをつけてほしいなら合併をというふうなニュアンスの話が進んできているようであるが、179号線の改良と合併とは何か関係あるのか。
▼答弁▼河南道路建設課長:どういう話が出たかつまびらかには承知していないが、なかなか事業化しにくいこういう時代に、例えば、今回のこのバイパスのような話について、何か事業化の弾みとなるようなことがないかというふうな、多分、問いかけがあったのではないかと思うが、それに対して、例えばという注釈つきで、合併のような強いインパクトがあれば、いろんな事業化に向けての、あるいは合併推進債を使うというようなこともあるのかと思うが、そういったことで事業化へのプラス要因になる可能性があるというふうな意味のことを言ったのだと思っている。
合併とは関係ない方策をとるべき
■質問■友久委員: 合併の問題は、この道路とは関係なく町民自身が考えていくことであり、179号線の安心・安全に暮らせる道路づくりということで、合併の問題をそんな形で出してこられると、問題が完全にすり変えられて、町としても困惑しているので、きちんとこの道路の状況も把握をしていらっしゃるので、町がこういう要求出してきたらいろいろ検討するということではなく、県としても、179号線の問題、今までもいろいろな難所の部分は改善をされてきたわけであるので、県としてもいい方策を考えていただくように要望して終わる。 |