このサイトは旧サイトです。最新情報などはこちらをご覧ください。
メニューをスキップする TOPページへ 本会議へ 予算決算特別委員会へ ニュースへ 政策見解へ 県会報告へ リンクへ スケジュールへ
2002年度予算特別委員会 森田たき子
2002年3月20日

予算組み替え動議への賛成討論

 わたしは、ただいま提出された「予算案の編成替えを求める動議」に全面的に賛成し、特に、実現が待ち望まれている30人学級と、神戸空港建設問題についてのべ、意見表明といたします。

 まず、30人学級についてです。
 国の法改正で40人以下の学級編制が地方自治体の判断で可能になりましたが、国からの財源措置がありません。その中で、全国に40人学級を実施している県がひろがっているのは、国民全体の強い願いになっているからに他なりません。
 そして、30人学級実施に踏み切った各県の知事が、公共事業よりも子ども達の未来への投資こそ必要なものであると決断し、実施しているのが共通した特徴となっています。
 わが党は、本会議質問でもとりあげ、要求してきましたが、県は「なぜ県でしなければならないのか」とか、「決め手がない」「きびしい財政事情」などを理由に、導入を拒否されています。しかし、これは、子ども達の現状を見ていない県の姿勢を示すものです。
 実際、県下の少人数での学習と生活のなかで、子どもたちから「少ない人数なので、静かに学習できる」「発言しやすい」といった喜びの声を、たくさん聞いています。
 県の「新学習システム」の重点推進連絡協議会の「まとめ」の中でも、「学級編制の弾力的取扱いの調査・研究」について、「きめ細かな指導ができる」という報告もあります。
 また、財政面から考えても、わが党は、190億円の予算で全公立学校において実施できることを本会議で指摘しました。今回の動議では、3年計画で小中学校全体を実施することとし、初年度事業費として64億円を計上しています。
 知事は「財源のあてがない」と答弁されましたが、不要・不急の公共事業を削減すれば、いま実現できることを示しています。
 子ども達や父母のねがいに応えた予算にするため、必要な編成替えではないでしょうか。

 次に、神戸空港建設への支出についてです。
 この問題でも、今回の本会議や予算特別委員会でとりあげ、過大な需要予測の問題、空の安全性の問題など、問題提起をしてまいりました。
 利用旅客数の予測について、神戸市の数字は、「のび率」を開港から5年で23.5%にし、あまりに過大なものです。
 実際、関西国際空港は、1995年の約800万人から5年間で9万人も減少、国の会計検査院も、昨年、「予測とのかい離が年々大きくなっている」と指摘するほどです。
 知事は「21世紀の都市基盤施設」「大交流時代にふさわしく整備をすすめていく」と積極的な推進を表明し、「短期間の需要の変化のみを前提に議論するのはいがか」と述べられました。採算性を度外視して神戸空港建設を促進するおつもりでしょうか。これでは、市民・県民のみなさんの不安は増すばかりです。
 なによりも、神戸市民・兵庫県民の合意を得ていないことが大問題です。知事はさらに、「選挙で多くの支持を得ている」と答弁し、建設を当然とする立場も表明されました。選挙で支持された人のなかにも、空港を反対する人はたくさんおられるにもかかわらず、民意無視とも言える姿勢ではないでしょうか。
 このような空港建設推進の事業へ、県民の貴重な税金を注ぎこむことは許されません。
 よって、関連予算である1億1800万円を、全額削除する編成替えは当然であります。

 以上、2つの問題にしぼって述べましたが、その他の問題でも、提案説明を全面的に支持し、「第1号議案の一部内容の編成替えを求める動議」に賛成するものです。
 委員各位のご理解とご賛同を、心からお願いし、わたしの意見表明を終わります。

前のページへ戻る このページの上へ
Copyright(c)2001-2018 日本共産党兵庫県会議員団