院内学級の拡充を
■質問■森田委員
はじめに、病気やけがのために病院に入院している子どもたちの学習を、より豊かなものにすることを願って質問します。
神戸市立中央市民病院内に「つくし学級」を設置する神戸市立港島小学校の校長先生は、院内学級は教育の原点と言われ、懸命に生きたMちゃんについて、つぎのように話してくださいました。
Mちゃんは5才の時に突然の脳内出血で入院、意識もない状態のまま病室で入学式をおこないました。お母さんは「入学できるなんて思っていなかった」と喜ばれ、それから約10カ月Mちゃんに寄り添い、いつも明るく自分がMちゃんに成り代わって工作をしたり、絵を描いたり「つくし学級」の学習をともにされました。Mちゃんが入学時にまいた2粒のあさがおの種が500程の花を次々と咲かせました。お母さんはその花をいとおしむかのように押し花にし、そして、その押し花で飾った袋に朝顔の種を入れ「つくし学級」の子ども達にメッセージを添えて配り、病室の子ども達を励ましました。Mちゃんの容態が思わしくないので、お母さんの願いに応えてコーラス部の子ども達の歌をきかせてあげることになりました。病室の前で子ども達が歌い出すと涙があふれるのを必死で我慢されているお母さんの姿にみんなが胸をうたれました。3日後Mちゃんは静かに息を引き取りました。
さて、98年2月に第3回兵庫県病弱教育担当者研究会議の中で、市民病院看護部主幹の梶山先生は、院内学級について「病気と向き合わせ病気を乗り越えることが大切、またこどものそばにいる親のこころの安定が第一で家族と話し合い、こどもが検査や治療でがんばっている姿を見て親も変わっていく。教科学習は取り戻せるものだ。病気のこどもたちにとって大切なのは病気を受け入れ、我慢し耐えていく強さと同じ境遇の中にある子ども同士の中で人としてもやさしさ、あたたかさを学んでいくことだ。まさに人としてどう生きていくかという学習をしている」と話されています。このように、院内学級は患者の子どもだけではなく、親をケアしながら励まし、病院との連係をとりながら子どもたちと真剣に向き合っている先生の仕事は本当に大変で重要であるとともに、大変な激務となっています。県教委はこのことを本当に認識をされているのか、まずうかがいます。
▼答弁▼青山障害児教育室長
病院内に設置する障害児学級、いわゆる院内学級、委員から「教育の原点である」と言っていただきました。私ども、院内学級で学ぶ子どもの教育とともに障害のあるこどもの教育、これはまさしく教育の原点である。そう認識しています。神戸市立中央市民病院の院内学級、おそらくそれを通称「つくし学級」と呼んでいると思いますが、そこには本年の5月1日現在、小学生が3名学んでいます。また中学校の学級もありますが、中学生1名学んでいます。そこにおられる先生は、その病院に隣接している港島小学校また港島中学校、歩いて数分のところですが、非常に先生方はいろんな面で死と向き合うなど、ぎりぎりのところで教育をされているわけです。先ほと言われたように、保護者の方へのケアも必要となりましょうし、ドクターとの連係も必要になりましょうし、そこに勤務している先生については、おそらく院内学級の設置責任者である市町の教育委員会、この神戸中央病院では神戸市教育委員会になりますが、それ相当のベテランの先生を配置していただいているものと、確信しています。
■質問■森田委員
つぎに、院内学級の教職員定数についてうかがいます。
現在は8人の子どもに先生が1人という、小学校にあるなかよし学級、いわゆる障害児学級の基準と同じ扱いとされています。しかし、今おっしゃったように、今日生きることが本当に大変な子ども達と向き合うのには、この基準はあまりにも低すぎる。公立義務教育諸学級の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律には「文部大臣が定める心身の故障を2以上合わせ有する児童または生徒で学級を編制する場合にあっては3人を標準として、都道府県の教育委員会が定める」とあります。むしろこの基準を適用すべきではないかと思います。
県教育委会は直ちにこの基準を見直し、そして少なくとも院内学級には最低基準として教員を複数配置する必要があると考えますが、いかがでしょうか。
また教育基本法には、教育の機会均等がうたわれています。子ども達の学習をとだえさせてはならないのです。港島小学校では、学籍簿を移さずに院内学級に参加をする子どもが多くあります。13年度だけでも65名も受け入れています。こうした学籍簿を移さない短期の参加型の子ども達も当然院内学級の対象児と見てカウントすべきだと思いますがいかがでしょうか。併せてお答えください。
▼答弁▼青山室長
病院内に設置する院内学級の編制基準は、いわゆる義務標準法に則して兵庫県教育委員会も8名としています。それで現状を見ると、神戸市立中央市民病院では3人、関西労働病院では1クラス1人というように8人と定めていますが、実態は1人・2人、多い所で5人という状況です。しかし現行法上では8人となっており、国もそういう標準を定めていますので、本県もそれに則しているというところで、実態と合わせてその点は理解を願いたい。
それから教職員の配当定数は、これはいわゆる義務標準法の定数関係の法律になるが、担任の先生は必ずその学級1人はつこうかと思います。ただし、港島小学校のように近隣にある場合には、その先生1人に任せるのではなく、たとえ子どもが1人、3人であっても、数名の先生が応援に行かれていると聞いています。特に、中学校の教育にあっては、子どもが1人であっても、教科指導になると1人だけでは対応できないわけですから、交代しながら教科の専門家が行くという配慮をそれぞれの学校がやってきていると思います。
2点目ですが、短期間の話だと思います。短期間に、たとえば神戸市立市民中央病院に入院している、しかし港島小学校に自分の席を置いていない、そういう子どもがおそらく入院していると思いますが、幸いそこには「つくし学級」そういう院内学級があるという状態ですから、たとえ港島小学校に籍を置いて、本来は置くべきだと思いますが、1週間2週間転校する方も大変ですので、そういう子どもにたいしてはおそらく病院の範囲で教育をされているんじゃないかと思っています。
■質問■森田委員
基準については、現場が今大変だということを室長自身も認識されたということですし、県独自ででもこれはできるんですから、基準をなんとしても見直していただきたい。また参加型については、ドクターも許可をしているわけですから、絶対にこれは対象にしていただくように重ねて検討することを強く求めたい。
県は、98年度より文部科学省のモデル事業として、情報通信設備・マルチメディアを活用して、テレビによる映像と音声を使って、神戸市民病院と港島小学校のつくし学級、また加古川市民病院と加古川市立川西小学校のたんぽぽ学級の4地点を結んで、交流事業にとりくんでいます。そして貴重な実績をあげています。この事業は、今年度で打ち切る方向にあると聞いていますが、これはややもすると単調で閉鎖的になりがちな今の院内学級を励まし、また健常児達も生きることの大切さを学ばせるなど、生活空間を大きく広げており、高く評価できるものです。この事業は、県下すべての院内学級に普及をすると同時に、原籍校の子ども達との交流を広げていくために、台数を増やす等、拡充すべきだと思いますがどのように検討されているのでしょうか。
▼答弁▼中野教育企画室長
院内学級におけるマルチメディア活用方法研究開発事業は、平成10年度から4カ年の継続事業として実施された先導的事業です。病院内に設置されている院内学級と小中学校との間に、テレビ会議システム等の情報通信設備を導入し、同時にかつ双方向の授業等の実践活用をおこなうものです。院内学級の児童生徒にとって、マルチメディアを活用した学習を通して、学校行事や学習活動を共に参加することができたり、変化に乏しい病院内での生活に楽しみの時間と場を提供することとなり、喜んで参加したとの報告を受けています。しかし一方では、映像や音声が途切れるなど、通信回線や機器設定等による技術的な問題もいくつか報告されています。本事業は平成13年度で終了しますが、情報機器等について文部科学省より当該校に無償貸与されることになっており、本事業を実施してきた神戸市、加古川市の両委員会では、市単独事業として引き続き継続していく考えと聞いています。教育委員会としては、これまでの研究の成果を踏まえつつ、院内学級の児童生徒のマルチメディアを活用した学習を、いっそう活性化させるため、人と自然博物館等社会教育施設のホームページの充実をはかるとともに、各教育事務所に配置するIT教育コーディネーターによる市教育委員会等への技術的な指導、こういったものも強めたいと考えます。
■質問■森田委員
今、市独自でも継続をという答えがありましたが、これは、本当に唯一子ども達のこころをつなぐ、命をつなぐ大切な役割をもつものです。これを打ち切られれば、学校の中ではメンテナンスの費用もかかるし、財政的な負担も大きくなって、本当にやっていけなくなると切実に訴えられています。そして市教委にも県教委にも現場の先生から声があげられているとも聞いています。
県は、国にたいして財政的税的な支援を要求すると同時に、県独自にでも続けて行くべきだと考えますが、どうでしょうか。今日は大変短い時間でこの院内学級について全部はいいつくせません。最後にぜひとも現場に県教委みずから行って、実態をよく把握していただきたい。この点について併せてお答えください。
▼答弁▼中野室長
院内学級のこういった取組みの重要性というのは、私どもも十分理解しています。現在養護学校関係で国レベルの大きな研究を持っているものが4校あります。こういった研究も同時に励ましながら、私どもも積極的こういったものを強めたいと思っています。そして各都道府県・国の考え方、また各学校の取組み、こういったものについて、情報も集め研究をすすめたい。現場にも、これまでも見てきていますが、足を運びたい。
■質問■森田委員
子ども達に生きる大切さを学ばせていく事業ですから、ぜひとも現場に、直接行っていただき実態を把握し、検討をさらに強めていただくように強く要望してつぎの質問に移ります。
修学旅行などの業者選定は公正に
■質問■森田委員
つぎに、県立高校の修学旅行についておたずねします。
県教育委員会の「県立高校修学旅行の実施について」という通知文書では「旅行業者選定にあたっては、選定のための委員会を設ける等公正な決定をすることとし、さらに下見等で契約業者から便宜を受けるなど誤解を招くような行為のないように十分注意すること」とされていますが、そこで私は、具体的に県立姫路南高校についてお聞きします。
平成12年度と平成13年度に校外学習会、修学旅行が計6回おこなわれていますが、見積りを複数の業者からとっているのは、平成13年度の2度目の校外学習と平成14年度の修学旅行の2回だったと聞いていますが、間違いありませんか。
また、平成14年度の修学旅行を決める際に、3社に見積りを依頼されていますが、県教育委員会からいただいた資料によると、それぞれの会社の見積額は、生徒1人当りA社が9万3761円、B社が9万4895円、K社が9万6813円となっています。では実際にどの業者と契約をされたのでしょうか、併せてお答えください。
▼答弁▼杉本高校教育課長
当該校の平成12年度13年度の見積りの件ですが、私どもにこの見積りの依頼があったのが、先週の末3月15日のまさに学力検査の当日の午後でした。すぐに連絡を取ったが、何ぶんにも1年間でもっとも大変な時で、それでも依頼ですので、敢えて現在あるものについて何とか出すようにとお願いをして提出いただいたものを提出したのが今おっしゃった通りです。
2つ目の平成14年度の来年度の修学旅行についての見積りの件があり、私も確認をした。私の確認によると、3社のうち一番金額が低い所に決まったわけではありません。
■質問■森田委員
どこに決めたのですか。
▼答弁▼杉本課長 特定業者の名称は、そのうちのA社に。
■質問■森田委員
Aですか。私この見積り書持っていますが、これによるとK社が9万6813円で契約をしている。なぜ正確に答えられないんですか。業者の名前は近畿日本ツーリストです。違いますか。
▼答弁▼杉本課長
失礼しました。今確認しましたら9万6813円のK社です。申し訳ございません。
■質問■森田委員
時間がないので正確に答えてください。なぜ見積額が一番高いK社に決めたのでしょうか。お答えください。
▼答弁▼杉本課長
修学旅行あるいは校外活動等については、金額も当然父母負担のことも十分に勘案しなければいけませんが、それ以外に行事の主旨をいかすためにどのような内容が備わっているかということがきわめて重要です。このK社に決定したといういきさつを私が確認しました。この学年は、3年前に見積りで一番安い所に業者を決定したけれども、その後やはりリフト代が抜けていたとか、あるいは食事がどうであったということで、やはり金額だけで決めることについてはいかがといったことで、私自身も自分の経験から十分にそう思いますので、この度のK社への決定は別に不都合だった認識していません。
■質問■森田委員
その辺の状況の云々は業者に事前に説明しておくべきではないですか。そういう意味では、見積りの前提条件が違うというのは、何のために見積りをするのか、見積りをとった意味がない。3000円の差額となると、その分、今おっしゃった保護者の負担が増えます。一方、今回は280人分ですが、そうすれば業者に84万円をただで儲けさせることになる。
実はこの年に新しく今のM校長が赴任しました。すでに校外学習会の日時・場所が決まっていたのに「新入生の校外学習会を1日のバス旅行ですますのは自分の教育理念に反する」という奇妙な主張をして、学年の先生方の反対を押しきり、秋に再び1泊の校外学習会を組み、その時に複数の業者から見積りをとらずに、K業者に決めたという事実があるんですが、このことにお答えください。
▼答弁▼杉本課長
当該校においては、従前から1年生は通常2泊3日のいわゆるオリエンテーションの校外合宿をしていました。ところが平成12年度には花博があり、年度当初に1年生はこの花博に行き、この校長の教育理念、すなわち私が確認しましたけれども、やはり学校における授業非常に大切だ、しかしそれをさらに活かし意欲を持たせるためには、実際に外に出て体験することが極めて大事だということ。もう1つは、この校長は適応指導とおっしゃっていますが、学校に早く適応する。そして仲間達と適応するために宿泊をして行事をおこなうことの重要性、強い教育理念をもっておられる。したがって、この年は花博へ行っただけではどうしても、これは学校の教育として自らの理念に反するという形で、学年の先生方とも話し合いをされた結果、12月でしたか、その後1泊2日の意義のある校外合宿をした。このように確認しています。
■質問■森田委員
新しく今のM校長先生が企画に関わるようになってからの平成12年度、13年度の校外学習会、修学旅行の計5回の受注業者はK社だったと聞いていますが間違いないでしょうか。
▼答弁▼杉本課長
間違いありません。
■質問■森田委員
2年間5回とも全部同じ業者。これは異常じゃないでしょうか。その前の平成10年度、11年度の受注業者はいったいどこでしたか。お答えください。
▼答弁▼杉本課長 平成10年度が、校外合宿がK社。修学旅行は別の会社です。11年度は2回とも校外合宿、修学旅行それぞれK社です。
■質問■森田委員
本当にちゃんと調べられたのでしょうか。現場の先生から話を聞きました。平成11年は別のA社に決めた。それは安かったからと聞いています。結局M校長になってから、全部特定のK業者になっている。
M校長が着任して変わったのは、実はもう1つあります。昨年の12月24日から26日にかけて平成14年度の修学旅行の下見に担任の先生2名と学年主任さらに校長が参加しています。通常なら下見には先生2名なのに4名もいきました。しかも実際に泊まったのは、修学旅行で使用する宿舎ではなく、別の高級なリゾートホテルです。教育長の通知文書では「生徒の健康と安全の上で無理のない計画をすること」となっていますが、こんなことで本当に生徒の健康の安全を保障するための下見の意味をなすものでしょうか。お答えください。
▼答弁▼杉本課長
修学旅行等の下見は、生徒の安全の確保、あるいはその目的を達するために、私どもは十分に下見をするよう指導しています。今指摘あったように4名で下見に行くということは、なんらその主旨に反するものではない。別のホテルで宿泊したということも、私どもで確認しました。丁度下見に行った時に、当該ホテルに別の修学旅行団が入っていてどうにもならないということで、すぐ近くの別のホテルに泊ったということは事実です。しかし、当然そのホテルに行ってきっちりと確認していますので問題はない。
■質問■森田委員
修学旅行で、子ども達が使用する宿舎に泊まらずに、親の立場から言っても、子どもの安全安心が確認できるととうてい思えない。納得できません。予算額についても、再三にわたって県教委に求めましたが、今もって提出されていません。あまりに不誠実ではないでしょうか。
関連して聞きますが、このM校長は13年度に下見に参加したのはいつといつですか。
▼答弁▼杉本課長
13年度に校長は、6月の行事の下見に一度行っています。それから先ほど指摘があった平成14年度の修学旅行のために本年度に校長が下見にいっています。
■質問■森田委員
着任した翌年の13年度は吉野山そして京都と、北海道は雪まつりがあった時、この2泊と、校外学習、修学旅行とすべての行事の下見をM校長自ら行っています。校長自らが下見に行くということが他の県立高校であるのでしょうか。今日の質問に向けて、他の県立高校で校長自ら下見にいった例があれば、説明していただきたいと何度も県教委にお願いしてきましたが、いまだに返事がありません。結局、そんな例は1つもないということではないでしょうか。先にあげた県教委の通知では、下見における業者との癒着が起きないように慎重に注意を促しています。こうした疑惑を招くことは本当に認めるべきではありません。
さらにK業者との問題はこれだけではない。この高校では、97年から育友会や同窓会の募金をもとに、中国の学校と国際交流事業をおこなっています。前校長の時代から育友会や同窓会もいっしょに取り決めた中国の生徒の受け入れについてのマニュアルがある。その中で姫路での宿泊場所も決められていました。ところが、昨年の受け入れの際、複数の業者からの見積りで決めようとしていたのに、M校長はK業者からの見積りだけで宿泊場所も変えてしまいました。しかもこの取組みの会計報告はいまだに全くされず、同窓会側からも決定の仕方や会計処理について明らかにしてもらいたいという声が上がっています。さらに、これについては、高校教育課長が今年初め、直接同窓会会長からM校長の不明朗なやりかたについて訴えがあった時に、課長何とおっしゃいましたか。「これはおかしい」と答えられたんじゃないですか。こうした疑問が続出するM校長ですが、明日の教育功労者の表彰に名前が上がっていると聞いていますが、それは事実でしょうか。すでに1カ月以上も前から同窓会からも疑問が噴出し、校外学習でM校長が昼間からアルコールの匂いをぷんぷんさせているなど、現場の職員からも県教育委員会に直接疑問が出されてきました。まともに検討を県はされていません。これでは、表彰についても一校長の問題ではなく、推薦をした県教育委員会の姿勢が問われることになります。再検討すべきではないでしょうか。教育長、お答えください。
▼答弁▼杉本課長
まず1点おわびを申し上げます。先ほど下見の件で、もう1つ下見がありました。
それと学校長がこのような行事の下見に行くことは、それは別に下見に念を入れて自らが陣頭指揮をとるということで、別に問題はありません。特に、自らの教育理念を持っておられるので、これは自らが陣頭指揮を取られた。こう理解します。
3点目の国際交流の件です。この件について、今おっしゃったホテルの件とか、会計処理については私自身は確認していませんし、その後、同窓会の会長が私のところにいろいろと話に来られたことは事実ですが、この時にはこの話はうかがっていません。
それからもう1点、同窓会の会長がこの国際交流のことについて私のところに来られたことは事実で、私は中国との国際交流について、同窓会とか育友会が中心になってやっておられたこと、前校長の時ですね、その時の話と現在の話いろいろとうかがいましたし、あわせてこのことについては、現在の校長からも事情を聞いています。双方それぞれの言い分もあり、現状ではお互いに十分な理解ができていませんので、高校教育課が間に入って一日も早くこの国際交流がスムースに行くように今後とも指導を続けたい。
▼答弁▼田寺教職員課長
勤務時間中にアルコールの匂いがしていたということですが、そのことについて、校長から事情を聞きました。校長は勤務時間中に飲酒はないと断言しています。
▼答弁▼吉川総務課長
教育功労者の被表彰者に当該学校の校長がなっているのは事実です。
■質問■森田委員
本当に納得できません。不誠実な答弁ばかりです。1カ月前にたくさんの職員の現場のみなさんから直接訴えがありました。そして教職員課の管理主事と高校教育課の指導主事が学校に直接行って、職員の証言もちゃんと聞いて、事実確認をされているのですから、その点もきちんと答えるベきではないですか。こうした大変な問題を引き起こす背景には、校長に権限を集中してきた県教委の管理主義があることを厳しく指摘し、私の質問を終わります。
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