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武庫川流域委員会の提言 「向こう30年ダム新設せず」
2006年8月31日(木)「しんぶん赤旗」 兵庫県南東部を流れる二級河川、武庫川の治水計画について検討する知事の諮問機関「武庫川流域委員会」は30日、向こう三十年間の河川整備計画ではダムを新設しないとする提言をまとめました。31日に井戸敏三知事に提出します。 県は1970年代以来、武庫川ダム建設推進の立場で検討を重ねてきただけに、今回の「脱ダム」の提言を、県が今後策定する河川整備計画にきちんと反映させるかどうかが問われます。県は当初、同計画の原案を今年度中に策定する予定でしたが、2007年度にずれ込む見通しです。 提言は、04年10月の23号台風を参考に設定した川の想定流量について、各種既設ダムの活用、ため池や水田の活用などの流域対策で対応すると明記。新規ダム建設は、百年に一度の洪水対策の治水方針では、検討の対象から除外していないものの、武庫川渓谷の環境破壊について県から検討に値するものが示されなかったとして、今回の整備計画で位置付ける必要はないとしました。 日本共産党のつづき研二・兵庫県議は、「今回の提言を決めたことは、長年の住民運動の成果です。しかし、県は相変わらずダムに固執する姿勢を示しています。全国と流域住民の『環境破壊のダムでなく、総合治水を』の世論と運動がカギです。私たち県議団もがんばります」と語っています。 |
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