松下PDP尼崎工場 党議員団、県に調査要求
県の雇用補助金受給後に 「派遣」を「請負」に変更
日本共産党兵庫県議団は2日、井戸敏三県知事にたいし、松下プラズマディスプレイ尼崎工場が県の雇用補助金(二億円超)受給後、派遣労働者を請負に変更していることについて、県として事実関係を調査し、事実であれば補助金の返還を求めるべきだと申し入れました。 県の補助制度は常用雇用(正規・派遣など)を対象とし、従業員1人当たり60万円から120万円まで補助するもので、請負雇用は対象としていません。 松下電器は、各地の工場で法律上の直接雇用義務を逃れるため、請負雇用への変更をすすめており、大きな問題となっています。 日本共産党県議団は、これまでも二月と六月県議会などで連続してこの問題を取り上げ、松下の他工場での違法な雇用(偽装請負)の実態や、県の税金投入が不安定雇用を広げることにつながることを指摘し、見直しを強く求めてきました。 今回の申し入れでは▽尼崎工場での請負への変更の全容調査▽県がいつ把握したのか▽県の補助金のあり方そのものを抜本的に見直し、正規雇用を拡大する方向に、雇用対策を転換する―ことを求めています。 つづき研二、毛利りん、宮田しずのり、新町みちよ、ねりき恵子、杉本ちさと各県議が参加し、表具喜治産業労働部長が「真摯(しんし)に対応して、調査を行い回答する」と答えました。
《関連リンク》 ○松下PDP 操業前から「請負」変更計画(しんぶん赤旗) http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-08-08/2006080801_01_0.html ○朝日新聞の「偽装請負」特集ページ http://www.asahi.com/special/060801/index.html
★松下PDP尼崎工場の問題★ 日本共産党県議団の関連質問
○第286回本会議代表質問 ねりき恵子(2006年2月27日) ○予算特別委員会産業労働部審査 新町みちよ(2006年3月10日) ○予算特別委員会総括審査 つづき研二(2006年3月17日) ○第287回本会議代表質問 中村まさひろ(2006年6月8日) |