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2006年03月23日

明石市学区・尼崎市学区で県立高校の入試制度の改悪

 3月23日の兵庫県教育委員会で、明石市学区、尼崎市学区の県立高校の入試制度の改悪が発表されました。
 現在、基本的に学校間序列のない総合選抜制度の学区について、2008(平成20)年から複数の高校を選択する入試制度(複数志願制度)に移行するという内容で、「格差社会の拡大」のなか、学校教育でこそ序列の解消が求められている中、序列を復活・強化する入試制度の改悪です。
 この結果、兵庫県下の総合選抜制度が残るのは西宮市など3つの学区だけになりました。
 父母や教師、地域の人たちは、「地域で育む高校を」「競争教育へ逆行させるな」と複数志願制に反対し、総合選抜制度を継続させるために、署名活動や学習会、県教委交渉などを繰り返し行ってきました。県教委も「押し付けはしない」と約束してきましたが、今回も県教委事務局で決定し、教育委員会には「報告」扱いで、「地域の意見は聞いている」と審議もせずに強行する兵庫県の理不尽な教育行政が改めて浮き彫りになりました。
 地域住民や教育関係の労組などでつくる「地教連」(高校教育改革の押し付けに反対し地域に根ざした教育を目指す兵庫市民運動連絡協議会)は、直後に抗議集会を開き、「白紙撤回」を求めました。

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